不動産購入で利用可能な住宅ローンの種類は?主な金利プランもご紹介!

不動産購入で利用可能な住宅ローンの種類は?主な金利プランもご紹介!

不動産の購入では、多くの方が住宅ローンを利用します。
しかし、住宅ローンの種類は多種多様で、どれを選んだら良いか迷ってしまうでしょう。
そこで今回は、不動産を購入するときに利用できるローンの種類をはじめ、選ぶときのポイントや主な金利プランをご紹介します。

不動産を購入するときに利用できるローンの種類

不動産を購入するときに利用できるローンの種類

不動産購入時に利用できるローンの種類は、大きく分けて「民間融資」と「公的融資」の2タイプです。
それぞれどのような種類か、事前に確認しておきましょう。

民間融資とはどのような住宅ローンか

住宅ローンと聞いて多くの方がイメージするのは、「民間融資」です。
民間融資とは、銀行や信用金庫などの民間金融機関がおこなう融資のことです。
そのほか、住宅ローン専門会社や生命保険会社が取り扱うローン商品も「民間融資」に該当します。
これらは、各社で特徴的なサービスを提供しており、諸費用を抑えた商品や関連会社に連動した商品など、さまざまな種類があります。
民間融資のなかには、不動産会社やハウスメーカーが金融機関と提携しているものもあり、それらを利用すると金利優遇のメリットが得られるでしょう。
このような不動産会社と連携した住宅ローンは、「提携ローン」と呼ばれます。

公的融資とはどのような住宅ローンか

公的融資は、国が運営する独立行政法人や自治体などの公的機関がおこなう融資です。
これらは、大きく「財形持家転貸融資・財形住宅融資」と「自治体融資」の2種類に分けられます。
財形持家転貸融資は、独立行政法人勤労者退職金共済機構が提供する住宅ローンで、主に会社員への融資が対象になります。
財形住宅融資も会社員を対象とした住宅ローンですが、提供先は独立行政法人住宅金融支援機構です。
利用条件は、「財形貯蓄1年以上」かつ「残高50万円以上」などです。
一方、自治体融資は地方自治体がおこなう融資を指します。
自治体によって、収入要件や居住期間、年齢などの条件が異なるため、事前に確認しておくことが推奨されます。
また、すべての自治体で取り扱われているわけではなく、自治体融資を提供していない地域もあるため、不動産購入前に問い合わせておくことが重要です。

不動産購入で知っておきたい住宅ローンを選ぶときのポイント

不動産購入で知っておきたい住宅ローンを選ぶときのポイント

不動産購入時に住宅ローンを組むときは、いくつかポイントを押さえておかなければなりません。
希望の融資が受けられるからといって、安易に住宅ローンを契約してしまうと、不動産購入で損をするおそれがあります。
不動産の購入は、人生のなかでも大きな買い物となるため、失敗しないよう注意が必要です。
以下では、住宅ローンを契約するときに知っておきたい代表的なポイントを3つ見ていきましょう。

ポイント①金利プランは慎重に選ぶ

不動産購入で住宅ローンを組む際には、金利プランに注意が必要です。
選ぶ金利プランによって、毎月の返済額が変動します。
最終的な返済額が高くなる恐れもあるため、慎重に判断しなければなりません。
あらかじめ、どの金利プランが自分に適しているか、それぞれの特徴を把握しておくことが推奨されます。
住宅ローンの返済で生活が苦しくならないよう、入念な資金計画を立てることが重要です。

ポイント②ライフプランを考慮する

住宅ローンの契約では、ライフプランを考慮することが重要です。
不動産購入後には、教育費の増大や収入の減少など、予期せぬ問題が発生する可能性があります。
そのような状況で、ライフプランを考慮せずに住宅ローン契約をおこなっていると、家計が圧迫される恐れがあります。
将来のイベントや出費を想定し、無理のない返済計画を立てることが大切です。
また、返済期間中に家族の病気などで、まとまった資金が必要になる場合もあります。
住宅ローン契約時にそれらを考慮した計画を立てておけば、急な対応を迫られる心配も減るでしょう。

ポイント③専門機関に相談する

不動産購入における住宅ローン選びで迷った際は、専門機関に相談することをおすすめします。
金融機関やファイナンシャルプランナー、住宅メーカーなど、さまざまな窓口がありますので、状況に応じて相談してみると良いでしょう。
なお、不動産購入の仲介を依頼している場合、不動産会社でも相談が可能です。
弊社でも住宅ローンに関する相談を受け付けているので、気軽にご相談ください。
住宅ローン選びでは、契約者の状況に適した選択が重要です。
金利プランや返済方法、保障内容など、さまざまな条件を考慮する必要があります。

不動産を購入するときに利用できる住宅ローンの金利プラン

不動産を購入するときに利用できる住宅ローンの金利プラン

住宅ローンの金利プランは、大きく「変動金利型」「全期間固定金利型」「固定期間選択型」の3種類です。
プランごとにどのようなメリット・デメリットがあるか、それぞれの特徴を確認しておきましょう。

変動金利型の特徴

変動金利型は、住宅ローンの契約期間中に金利が変動するタイプです。
市場金利の変動に応じて金利が変動するため、返済額も上下します。
金利が下がると返済額が減り、金利が上がると返済額が増える仕組みです。
金利の見直しは、一般的に半年に1回で、短期プライムレートと呼ばれる基準金利に連動しています。
この基準金利を基に、5年おきに返済額が見直されます。
住宅ローン契約で変動金利型を選ぶメリットとして、返済総額が減る可能性があるでしょう。
金利が下落したり横ばい傾向にある場合、金利が低くなり、結果的に返済総額を減らせるでしょう。
ただし、金利が上がると返済額が増える恐れがあります。
金利の変動に不安を感じる方は、他のプランを検討する必要があります。
変動金利型に向いている方は、将来の収入が増える可能性が高い方や金利の上昇に備えた貯蓄ができる方です。

全期間固定金利型の特徴

全期間固定金利型は、住宅ローンの借り入れから完済まで金利が変動しません。
契約時の金利で返済をおこなうため、借り入れ時に毎月の返済額や総返済額が確定します。
そのため、返済計画が立てやすいというメリットがあります。
金利上昇のリスクヘッジにもなるため、金利変動に不安を抱いている方に向いているでしょう。
ただし、場合によっては、他のプランと比べて金利が高くなる傾向があります。
市場金利が低い状態が続くと、支払い利息が多くなる可能性があります。

固定期間選択型の特徴

変動金利型と全期間固定金利型の良い点を組み合わせたのが「固定期間選択型」です。
固定期間選択型では、住宅ローンの借り入れ時に一定期間の金利を固定します。
2年、5年、10年など、一定期間金利を固定することで、ライフプランに合わせた返済計画が立てやすくなります。
金利変動による返済額の上昇を抑えたい方は、固定期間選択型も選択肢として検討することがおすすめです。
固定期間終了後は、再度金利プランを選ぶことになりますが、その際には市場金利を考慮する必要があります。
金利水準によっては、返済額が大幅に増加する可能性もあるため、住宅ローンの金利プランを選ぶ際は、将来的な返済額の増加も考慮して検討することが重要です。

まとめ

不動産購入で利用可能な住宅ローンの種類は、大きく分けて「民間融資」と「公的融資」です。
住宅ローン選びでは、金利プランやライフプランなど契約者の状況を考慮しなければなりません。
主な金利プランには、金利が変動する「変動金利型」と金利が契約時から変わらない「全期間固定金利型」のほか、一定期間金利を固定できる「固定期間選択型」があります。